㉘「所長つうしん」・・・男性の育児休業について
所長つうしん 2019年2月 1日
男性の育児休業について
ワーク・ライフ・バランスで男性の家事・育児をとりあげるとき、必ず話題になるのが男性の育児休業取得率の低さです。厚生労働省ではイクメンプロジェクトを立ち上げ男性の育児休業取得を推進していますが、平成29年の調査では男性の取得率は5.14%で(厚労省雇用均等基本調査)、2020年の目標値13%からは程遠いものです。しかも取得期間は1カ月以下がほとんどです。
しかし、別の調査*では子どものいる男性の30%は1カ月以上の育児休業を取得したいと考えていたが取得できなかったと回答しています。様々な法律が整備され、多くの会社には男性も育児休業を取得できる制度が整えられています。ところが、職場の雰囲気が取得を許さないというのです。あるいは職場の空気を読んで自ら取得を諦めているといってもよいのでしょう。
男のくせに育児休業するのかと思われたくないとか、自分が休むと職場のメンバーに迷惑をかけて申し訳ないといったことが考えられます。
このような状況を変えるにはどうすればよいのでしょうか。
理解ある企業トップが増えることも必要ですが、男性の育児
休業取得が当たり前という社会文化を作ることが近道に思われ
ます。
世の中を変えるのは個人の勇気ある一歩からです。たとえ短
くてもよいので男性もとにかく育児休業を取ってみることから
始めましょう。
ハートフルスクエアーG館長兼女性センター所長 西川 恭博
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