㉑「所長つうしん」・・・政治分野における男女共同参画
所長つうしん 2018年7月 1日
政治分野における男女共同参画
「政治分野における男女共同参画推進法」が5月に成立、施行されました。
日本の女性議員の割合は世界的に見て大変低く、国会議員の女性の割合は10.1%で、なんと193か国中第157位です。(2017年内閣府調査)
私たちの身近な岐阜では、県会議員は3人で6.5%、市会議員は5人で13.2%です。
女性議員が少ない理由としては、家族の協力を得にくいとか世間的には政治家は男性の仕事とみなされ、女性が目指しにくいなどが考えられます。
最近では、育児中の女性議員が議会に出席するための託児の問題や、産休中の議会活動のあり方など女性議員が活動するうえでの制度の不備も指摘されました。
ところで、なぜ女性議員を増やす必要があるのでしょうか。
この答えとしては、女性ならではの視点(母親として、生活者としてなど)や女性のための政策(女性の権利、暴力、健康、子育てなど)に対する取り組みが期待できることがあげられます。
政治は社会的に重要なことがらを意思決定する場であり、ここが極端な男性社会であっては、人口の半分は女性という社会の実態が正しく反映されているとは言えません。政治に女性が深く関わっていかないと、日本社会の男女共同参画は進まないのです。
女性議員を増やすために、ぜひとも志ある女性には政治分野を目指していただきたいものです。それと同時に、日本でも議員定数の一定割合を女性に割り当てるなどクォータ制の導入を検討する必要があるかもしれません。
ハートフルスクエアーG館長兼岐阜市女性センター所長 西川 恭博
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