2017年10月の記事一覧
⓫「所長つうしん」・・・ ワーク・ライフ・バランス ー仕事に喜びを 人生に楽しみをー
所長つうしん 2017年10月 1日
ワーク・ライフ・バランス -仕事に喜びを 人生に楽しみをー
11月23日の勤労感謝の日をはさんで、11月21日から27日の1週間を、「ワーク・ライフ・バランス週間」と言っています。
最近、「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」(以下WLBという)という言葉が頻繁に使われるようになりましたが、皆様方はお聞きになったことがありますか?
新聞などのメディアでもよく見かけるようになりました。
きっと関心を持った方もいらっしゃることでしょう。
言葉はやさしいので意味するところが直感的に解りやすいのですが、まずはこの言葉が提案している内容や言われるようになった背景を正確に理解しておくことが、ご自身のWLBを考えるうえで役に立つかと思います。
数年前の冬のことだったでしょうか。
私はある量販店でたまたまA社の厚地のタイツを購入しました。包装を破り履く段になって驚きました。タイツを包む中台紙全部を使ってこんなことが書かれていたからです。
◆世界で取り組まれているWLB
WLB(仕事と生活の調和)とは、仕事優先ではなく、仕事の時間とプライベートとの調和を図る働き方のこと。1980年代後半、不況に苦しむアメリカの経済界が生産性を向上させる方策として提唱しました。プライベートな時間を大切にするには効率よく働く必要があります。また、職場の外で過ごす時間が増えることで生まれる気持ちのゆとりや幅広い経験は仕事に活かされます。実はそれがWLB本来のねらい。WLBが実現すれば、自分らしい生き方ができるようになると、今では日本をはじめ、ヨーロッパなどでも注目されています。
この文章の他に、「欧米の取り組み」として、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツで実際に取り組まれている実例が書かれていました。
さらに、「A社は女性のよりよい生き方を応援するため、女性に役立つ情報を提供しています。…(以下略)」と書かれていました。
10年前の平成19年12月に、福田康夫内閣総理大臣の下、『ワーク・ライフ・バランス憲章』がつくられました。この憲章では、WLBを推進するためには、個人、社会全体、個々の企業・組織が何をなすべきかを謳っています。
人材獲得が激化する中、多様な人材を活かし競争力を強化するためにWLBが必要であるとしており、WLBは経営戦略の重要な柱、「明日への投資」であるとまとめています。またWLBは特に中小企業にとって大きな意義を持つとしています。
ですから、さきほどのA社においては、中台紙に印刷することで、「企業の社会貢献活動」の一環として情報提供を行ったといえます。
さてところで、当センターにおいても啓発事業として、10月14日(土)午後に「WLB講座」を行います。
タイトルは「これで家事力UP!プロから学ぶ洗濯とアイロンの極意」です。講師はNPO法人日本洗濯ソムリエ協会 代表幹事 橋本英夫さんです。(詳細はコチラ)
また11月12日(日)午後に『WLB講演会』を行います。
タイトルは「教えて!両立の知恵~家事・育児モヤモヤ解消術~」です。
講師は日経DUAL 編集長 羽生祥子さんです。(詳細はコチラ)
ぜひ講座や講演会にお越しください。お待ち申し上げます。
仕事に喜びを人生に楽しみを持つために、どんな自分でいたいのかを見つめ直すよい機会になるかもしれません。
自分らしい人生をデザインするために、今できることは何かについてご一緒に考えていきましょう。
岐阜市女性センター所長 寺松 みどり
参考:ワークライフバランス 坂東眞理子・辰巳渚 編著 2008年
こうして手に入れる仕事と生活の調和 社団法人全国労働基準関係団体連合会 2010年
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