岐阜市の遺跡
下西郷一本松遺跡
場所
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岐阜市小西郷1丁目ほか | ||
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主な時代
遺跡の種類
出土品
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弥生時代~
中世
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集落 |
竪穴建物・溝・土坑・ピットなど
弥生土器・土師器・須恵器など
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報告書
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『下西郷一本松遺跡-西郷1号線街路事業に伴う緊急発掘調査-』
『平成28年度岐阜市市内遺跡発掘調査報告書』ほか
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詳細
下西郷一本松遺跡は、岐阜市の西側、根尾川が形成した扇状地上に立地している弥生時代中期から中世にかけて営まれた集落遺跡です。下西郷一本松遺跡がある西郷地区は、平成2~7年にかけて行われた岐阜市遺跡詳細分布調査によって古代から中世にかけての遺跡が多数あることが確認されており、平成11年度市道西郷1号線街路事業に伴って発掘調査を行いました。
発掘調査の結果、見つかった遺構(いこう)の総数130(内訳 住居跡31、溝29、土坑9、ピット45、不明遺構16)、出土した遺物(いぶつ)の総数37,739点と、大量の弥生時代中期~古墳時代にかけての土器が出土しました。出土した遺構や遺物から、下西郷一本松遺跡は非常に長い期間遺跡として存続していたことが分かったほか、出土した土器を調べることで、岐阜市内の弥生時代中期から古墳時代までの土器の移り変わりや変化が明らかになりました。
また、下西郷一本松遺跡では試掘調査なども多く行われており、古墳時代初頭頃の水辺の祭祀と見られる痕跡などがこれまで確認されています。
発掘調査区全景 SK1遺物出土状況
弥生土器甕 土師器宇田型甕